=開催報告=
第7回大動脈解離シンポジウム
「第7回大動脈解離シンポジウム」は、2019年3月16日(土)パシフィコ横浜にて、第7回大会長 志水 秀行 先生(慶應義塾大学医学部 外科学(心臓血管)教授)のもと開催されました。 こちらでは、大会長ご挨拶・開催案内パンフレット・会場風景・プログラム・講演資料(11演題分)を現在掲載中です。
大会長挨拶 開催案内パンフレット 会場風景 プログラム詳細(タイムスケジュール含) 講演資料
このたび、第7回大動脈解離シンポジウムの大会長を拝命致しました。本シンポジウムを開催する機会をいただきましたことは大変光栄なことであり、皆様に感謝致しております。
近年、ステントグラフト治療(TEVAR)の導入により大動脈解離に対する治療体系が少しずつ変化しています。
急性A型解離においては、緊急手術を行うこと自体に変わりはありませんが、置換範囲やオープンステントグラフトの使用に関しさまざまな意見があり、TEVAR時代の新しい術式も登場しています。治療成績の向上のために、さまざまな術式の工夫が行われています。
急性B型解離においては、解離に対するTEVARの保険適用が認められて以来、合併症を有するB型解離を中心に症例数が増加し、解離専用のデバイスも登場しました。また、合併症を有さないB型解離に対する予防的TEVARに関し、その適応に関する議論が盛んに行われています。
このような状況を背景として、大動脈疾患のガイドラインの改訂を求める声が高まっており、現在、その作業が進められつつあります。治療法だけでなく、早期診断法、予防法、薬物治療などの研究も進められています。
大動脈解離は、非常に奥の深い疾患です。本シンポジウムが、緊密な意見交換や学術交流を通じて、心臓血管外科医、内科医、病理医、放射線科医、看護師、技師の方々など大動脈解離に関わる全ての皆様に、多くの情報、知識、ネットワークを提供できる場になれればと思っております。
会期は 2019年 3月 16日(土曜日)、会場は パシフィコ横浜アネックスホール です。
多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。
[ 座 長 ]高山 守正 先生 榊原記念病院 特任副院長・東京都CCU連絡協議会 会長
[ 演 者 ]岩ア 清隆 先生 早稲田大学理工学術院先進理工学研究科 共同先端生命医科学専攻
[指定討論者]齋木 佳克 先生 東北大学 心臓血管外科
[ 座 長 ]志水 秀行 先生 慶應義塾大学医学部 外科学(心臓血管)
[ 演 者 ]笹本 希 先生 日本医科大学付属病院 循環器内科
[指定討論者]長 泰則 先生 東海大学医学部外科学系 心臓血管外科学
[ 座 長 ]林 宏光 先生 日本医科大学付属病院 放射線医学
@「TEVAR時代の急性B型解離の画像診断」
加地 修一郎 先生 神戸市立医療センター中央市民病院 循環器内科
A「解離に対するTEVARを見据えた画像診断A」
渡橋 和政 先生 高知大学医学部外科学(外科二)
[ 座 長 ]宮入 剛 先生 聖マリアンナ医科大学 心臓血管外科
@「中枢側の術式選択 Bentall vs 自己弁温存」
岡田 健次 先生 神戸大学大学院医学研究科 心臓血管外科学
A「牛心膜短冊およびBioGlueを用いた中枢側大動脈形成」
山本 浩史 先生 秋田大学 心臓血管外科
[ 座 長 ]大北 裕 先生 高槻病院
@「急性大動脈解離に対する弓部置換術・OSG の功罪」
下川 智樹 先生 帝京大学医学部 心臓血管外科
A「弓部置換におけるOSGの適応」
内田 敬二 先生 横浜市立大学附属市民総合医療センター 心臓血管センター
[ 座 長 ]渡邉 善則 先生 東邦大学医学部外科学講座 心臓血管外科学分野
[ 演 者 ]築部 卓郎 先生 神戸赤十字病院・兵庫県災害医療センター 心臓血管外科
[指定討論者]田中 正史 先生 日本大学医学部外科学系 心臓血管外科学分野
[ 座 長 ]椎谷 紀彦 先生 浜松医科大学 外科学第一講座
[ 演 者 ]松田 均 先生 国立循環器病研究センター 心臓血管外科
[指定討論者]伊藤 努 先生 慶應義塾大学医学部 外科学(心臓血管)
[ 座 長 ]井元 清隆 先生 横浜市立大学名誉教授
@「JCVSDデータから見た大動脈解離治療の現状」
志水 秀行 先生 慶應義塾大学医学部 外科学(心臓血管)