=開催報告=
第9回大動脈解離シンポジウム
『第9回大動脈解離シンポジウム』は、第9回大会長 椎谷 紀彦 先生(浜松医科大学 外科学第一講座 教授)のもと、2023年 6月 10日(土)、アクトシティ浜松(静岡県/浜松市)にて開催されました。
・会 長|椎谷 紀彦 先生(浜松医科大学 外科学第一講座 教授)
・会 場|アクトシティ浜松(〒430-7790 静岡県浜松市中区板屋町111-1)
・日 程|2023年 6 月 10 日(土)
このたび第9回大動脈解離シンポジウムの大会長を拝命致しました。
大変光栄なことであり、関係の皆様に感謝申し上げます。
本シンポジウムは、大動脈解離に関して自由に討論する場として、2013年に横浜で始まりました。外科医だけではなく、内科医、放射線科医を含むinterdisciplinary teamが一堂に集い、討論できるのが特徴です。これまでは、第6回(神戸開催)を除き、いずれも関東圏で開催されてきましたが、本年は私のわがままを聞いていただき、浜松にて開催させていただく運びとなりました。関東圏の先生方にはご不便をおかけしますが、日帰りも十分可能ですので、「どうする、家康」の舞台でもある浜松へ、是非お越しいただければと存じます。
大動脈解離は、病態が多彩で非常に奥が深い疾患です。近年は胸部大動脈疾患の病因遺伝子に関する知見が集積され、分子メカニズムも明らかになりつつあります。今回は、名古屋大学循環器内科の室原教授に、分子メカニズムと臨床的意義について、特別講演をお願いしております。治療paradigmも、TEVARやFrozen elephant trunk、分枝に対する血管内治療の導入に伴い、現在も進化し続けています。今回は、それぞれの病態における診断法から治療法に至るまで、多診療科の最先端の先生方にご講演を頂き、discussionしていただきます。是非、活発なご討論をお願いいたします。
会期は 2023年 6月 10日(土曜日)12時半から、会場はアクトシティ浜松コングレスセンター31会議室 です。本シンポジウムが、大動脈解離に関わる全ての皆様に、最先端の情報や人脈を提供できる場になれればと思っております。多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。
1)基調講演1:12:30-12:45(座長:榊原記念病院肥大型心筋症センター 高山 守正)
「大動脈スーパーネットワークにおける救急医療体制と大動脈解離の現況」
高橋 寿由樹|東京都済生会中央病院 循環器内科
2)基調講演2:12:45-13:00(座長:東邦大学名誉教授 東邦大学医学部特任教授 渡邉 善則)
「大動脈解離・瘤の画像診断:血管壁・血栓も見てみよう」
林 宏光|日本医科大学放射線医学
3)特別講演:13:00-13:40(座長:高槻病院 心臓大血管センター 大北 裕)
「大動脈解離発症のメカニズムと臨床的意義」
室原 豊明|名古屋大学 循環器内科
[ 座 長 ]荻野 均|東京医科大学 心臓血管外科
湊谷 謙司|京都大学大学院 医学研究科 心臓血管外科学
@「心肺停止を伴った急性A型大動脈解離に対する治療戦略」
築部 卓郎|神戸赤十字病院 心臓血管外科
A「急性A型大動脈解離に対するEB-SAFER手術」
橋詰 賢一|済生会宇都宮病院 大動脈センター 心臓血管外科
B Discussion
[ 座 長 ]吉野 秀朗|杏林大学医学部循環器内科・医療法人財団野村病院
内田 敬二|横浜市立大学附属市民総合医療センター心臓血管センター
@「LCA malperfusionに対するPCIのこつと限界」
岡田 興造|横浜市立大学附属市民総合医療センター 心臓血管センター内科
A「Door to reperfusion vs door to unloading in LMT ACS」
大谷 速人|浜松医科大学循環器内科
B Discussion
[ 座 長 ]碓氷 章彦|藤田医科大学岡崎医療センター 心臓血管外科
岡田 健次|神戸大学大学院医学研究科 心臓血管外科学
@「Brain malperfusionにおけるCT perfusionの有用性について」
井上 陽介|国立循環器病研究センター 血管外科
A「CAS for brain malperfusion」
今村 博敏|国立循環器病研究センター 脳神経外科
B「頸動脈閉塞を伴う急性A型大動脈解離に対する治療戦略 -結紮 when?-」
伊藤 校輝|東北大学心臓血管外科
C Discussion
[ 座 長 ]川人 宏次|自治医科大学医学部外科学講座 心臓血管外科学
@「急性B型解離は血圧の左右差を引き起こさない」
圷 宏一|日本医科大学循環器内科・川崎幸病院大動脈センター
[ 座 長 ]志水 秀行|慶應義塾大学医学部外科学 (心臓血管)
圷 宏一|日本医科大学循環器内科・川崎幸病院大動脈センター
@「B型大動脈解離の内科治療-大動脈解離リハビリテーションプログラムを中心に-」
加地 修一郎|関西電力病院 循環器内科
A「pre-emptive TEVARの中期成績」
松田 均|国立循環器病研究センター 心臓血管外科
B「慢性B型大動脈解離の治療戦略」
鷲山 直己|浜松医科大学 外科学第一講座
Discussion